微生物のチカラ。

先日、スーパーで寺田本家(造り酒屋)の「にぎり酒」というのを見つけた。
これは中島デコさんの本で、パンを作る時にイースト代わりになるというのを
見かけて興味を持っていた品。いわゆる酒かすだが、玄米なので粒状の酒かすなのだ。
これも何かの出会いと思い即購入。300g入りが150円ほどであった。
帰ってきてデコさんの本を参考に、この玄米酒かすをスプーンに3杯を水に溶いて
パンを捏ねてみた。予備発酵もなし、ただ溶いただけ。
パン用の天然酵母でも失敗した苦い経験をもつ私は半信半疑である。
ところが。
天然の酵母なので、一次発酵はそれなりに時間がかかったものの、実に力強い
発酵力をみせた。二次発酵もしっかり。
焼き上がりは酒臭もなく、酸味の少ない、コクのある焼き上がりとなった。
(ホシノ酵母と少し似ているかな)
改めて、生きた菌の素晴らしさを実感した。
台所にはその使い手による独自の菌がいるらしい。発酵ものが好きな人の台所では、
そういったいろんな酵母菌が棲んでいるから、自家でパン酵母などを培養する時に、
その定住していた菌達の力も合わさって相乗効果があるという。
除菌と消毒や殺菌、消臭に明け暮れた結果、有用なよい菌もいなくなってしまっては
寒々とした何も棲み付かない寂しい家になってしまうだろう。