民藝おぼえがき

みんげいおくむらさんで瀬戸本業窯の飯茶碗を頼みましたら、メールに素敵な文章がのっていてしびれましたので書き留めておきます。
以下引用です。
人間は誰でも毎日親しくしている友だちの影響をうけて、知らず知らずのうちに良くも悪くも変わるものです。それで昔から「朱に交われば赤くなる」といって、良い友だちを選べ、という格言が世界中にありますが、同じように、毎日いっしょにいるもの言わぬ友だちも、人に強く影響を与えますから、私どもは用心せねばなりません。
もの言わぬ友だちというのは、毎日私たちと一緒にいる道具類のことです。
人間は誰でもみな丸裸で生まれて来ますけれども、必ず多くの道具を使い、それにたより守られて、長い一生を暮らします。
その道具が良いか悪いか、美しいか汚いかで人間の心がけが変わるのです。
たとえば、運動服を着けると勇む心が起こり、寝間着を着るとゆるんだ心になります。
見せかけの、形も色も悪い道具類を使っていると、心まで粗末な人になってしまいます。
ですから、形も色も良く、たよりになる健康な美しい道具を選びたいものです。
                                 外村吉之助『少年民藝館』