浜辺の足あと

「浜辺の足あと」
ある日 わたしは夢を見ました
浜辺を神と共に歩いている夢を
海の向こうの大空には
わたしの今までの人生の光景がはっきりと映し出され
どの光景の前にも 浜辺をあるいている 神とわたしのニ足の足あとがありました
最後の光景まで来たとき 振り返ってみると
ところどころ 足あとがひとつしかないことに気づきました
そしてそれは
いつもわたしが苦境に落ちて 悲しみに打ちひしがれている時でした…
わたしは勇気を出して 神に尋ねました
「いつも私のそばにいてくださると約束されたのに どうして私を見離されたのですか」
神は答えておっしゃいました
「わたしの大切ないとしい子よ わたしは決してあなたのそばを離れたことはない
あなたが見た一つの足あと・・・
それは
苦しみや悲しみに傷ついたあなたを そっと抱き上げ 歩いたわたしの足あとなのだ」と
原詩:マーガレット・パワーズ
訳:中野裕弓
(ロミさん、素敵なメッセージをありがとうございました。)