平城宮跡に来ると癒されます。

奈良は今トップシーズン。奈良駅界隈は観光客の方が国内外から沢山来てくださっていて大変にぎやかです。平城京は、というと、いつもの平城京。急に冷え込んだので人もまばらです。

でもこの何にもない広さ、草っぱら状態、ススキ、自由あふれるこの空間が心から大好き。若草山と生駒山もダブルで望めます。それに何にもないけど、何にもないわけじゃくて、入場料無料の展示施設はいくつかあってとても興味深いし、屋外にある公共トイレも清潔。お店は売店程度だけどアイスやコーヒーぐらいはあるし、もしかして極度の腹ペコになったら売店で売ってるカップうどんにお湯も入れてくれるという、なんとも好感の持てる、程よい親切な感じの何もない具合なのです。

誰かにあげようと思っておみやげを買いました。発掘スプーンと土器てぬぐい。博物館系はこういうグッズも楽しみのひとつです。

平城宮跡のメイン部分は今から20年にわたり工事に入るのだそうです。当時使われていた材料を出来るだけ使い、古来の技法でもって復元するということで、展示室ではその方法なども知る事ができます。土塀も当時の作り方のまま、土を人力で木の槌でたたいて固める方法をとり、建物もクギ等を使わない古来の技術で組むということです。メイン部分が20年間工事中でも、きっとその周りの草っ原部分は今と変わらずお気楽な感じのような気がします。それがまた奈良らしさなのでしょう。