カヌレ、家でつくれます

今までカヌレだけは家で作れないと思っていた。
その理由は、どこかで見聞きしていた「銅製のカヌレ型と蜜蝋」というアイテムがあまりにもハードル高く感じていたから。

でもある日、えもじょわキュイジーヌを見つけ、どうも銅型と蜜蝋がなくても出来そうだと…!ふと気付いたときには既にアマゾンでテフロンのカヌレ型を購入していました。

あんなに難しそうで複雑な姿のお菓子であるのに、作ってみたら「甘いクレープ生地をひたすらガンガンに焼いたお菓子」、ただそれだけだった。
1回目はえもじょわさんのリッチな生地、2回目は型についてたラベルの裏の、全卵もバターも入れない大衆的なレシピ。

なんといってもカリっとした皮を存分に味わいたいので、2回目からは生地は型の半分ぐらいにして、小さく固く、数ができる方法をとった。

220度で50分も焼けば、黒光りする姿が美しく、外側がカリっと厚い皮となった素晴らしく美味しいカヌレがうまれる。
うまれた〜、って感じ。

メレンゲ菓子に匹敵する、「手間と時間をかければ」台所にある材料だけで極上のスイーツがつくれる貴重な存在となった。

手芸でもお菓子でも私が何かつくりたいと思うときは、いつも満たされていない、足りていない、無い、ということからの出発である。
潤沢にいろんなものがあったら、きっと何も作り出していない。
「無い」状態も、時には有り難いと感じるべきですね。