わらの鍋敷き作り

わらの鍋敷き。民芸店などで見かけます。
非常にシンプルなマクラメの手法。
ただし長わらから作るには結構な手間と技術が。
詳しいつくり方が動画サイトにありました。
鍋敷き作りワークショップ2012パーマカルチャーギャザリング
意外と難しいのが縄作り。よく農家のおばあちゃんとかが手をすりあわせてしゃっしゃと紐作ってる、あれですよ。
あんなにカンタンそうに出来るんだから…ところが意外と難しい。
しかし、糸紡ぎと同じく、一度習得したら自転車のるのと同じで、身体にしみこんでしまうタイプの作業、であることは想像できました。
こういうのはね、ギャオギャオ言いながらも、あきらめずに2日ぐらい粘るとね、出来るようになるんですよ、不思議に。
一日目には苦戦してひどい出来だった細縄も、二日目にはなんとか形に。
このまま練習していけば年末のしめ縄作りも期待できそうです。(いっぱい作って誰にあげようか、とか構想だけは壮大)
悪戦苦闘しつつ気がついたのですが、
いわゆる毛糸や綿糸などを作る時には、
単糸(一方向にねじった紐)と単糸をあらかじめ紡ぎ、その2本を縒りあわせるという3つの行程を踏みます。
毛糸や荷造り紐などのねじりをほどいてみると、2本にわかれた紐もまた、それぞれあらかじめねじられていることがわかります。一回ねじっただけで出来てないってことね。
ところがワラの縄作りではこの3つの行程を一度に手の平のなかで行うのです。
二組のワラを手の平で一度に右方向にねじりつつ2本の紐にし、さらにその2本の紐を反対方向にねじって1本の縄にする、それが、おばあちゃんが手をすりあわせているその手の中で同時進行で行われているのです。なんと宇宙的な…
紡ぐ、でもない、これは綯う(なう)と言います。ああ、いとへんの漢字のうつくしさ。
米を収穫してそのあとの残り物もすべて利用していく日本人の知恵に今さらながら驚き…
ワラを家の中で触ってたらワラに棲んでいる微生物とも仲良く慣れそうです。
・糠(ぬか)…発酵しぬか漬け、型染め糊などにも
・籾殻(もみがら)…炭焼きして畑の肥料に
・藁(わら)…縄を作って俵を編んで米の収納袋に。残りは田畑の肥料に。微生物の働きで納豆をつくる
自分で綯った縄ならば、切れ端だってポイッと捨てれません。
で、なんとかできた鍋敷き。
遠目にみるとなかなか?(ドリップポット、磨いた方がよいですね)


プラントハンガーも上手になってきました。